淡水一滴水紀念館は、1915年に福井県大飯町に建てられた木造の古民家を2009年に日本から移築し再建した。
この住宅は作家水上勉の父である水上覚治の住居であったが、1995年の阪神・淡路大震災を経て一時的に避難所としても使われてもいた。2009年7月に日本で解体され、同年12月に台湾で再建された。総移動距離は3,000km、1,300人以上にのぼる台湾と日本のボランティアがこの移築事業に関わった。
この住宅は、釘を一本も使わずに600本以上の梁と柱を組み上げ、20以上のほぞ接合を用いた日本の伝統的な木造建築技術であった。台湾で日本統治時代に建てられた日式住宅(日本家屋)は、台湾の気候にあうようにカスタマイズされていた。たとえば、湿気が床下にたまらないように高床にするなどであるが、この住宅は日本のものなので、そのような形がない。そのようなところを見ていくのも面白い。
現在、この施設には、この建物の歴史や建築の特徴、水上勉に関する業績と展示・紹介するスペースが設けられている。また、この施設の名前には「一滴の水にも無限の可能性がある」という意味が込められている。(訪問年月:2025年3月)
建物のプロフィール
- 文化資産登録:登録なし
- リノベ設計:非公開

△正面の外観。日本での日本家屋の外観が現れている。

△全体像。

△側面の外観。雨戸が閉まっているが、日本家屋の特徴がでている。

△この建物の歴史や建築の特徴(模型)や移築の経緯が展示されている。

△和室と続き間の様子。

△続き間の様子。引き戸とその格子にいろいろなパターンがある。

△続き間と床の間の部屋。

△間取り。
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