北門驛は、日本統治時代の阿里山森林鉄路の駅で、リノベーションされ1998年にオープンした。当初、日本は阿里山の林業資源を開発し、木材運搬のため阿里山森林鉄道を建設した。北門驛(現在の北門駅)は、阿里山森林鉄道の起点駅として1910年に開業し、修理工場も併設されていた。周辺には営林所や貯木池、製材場などの関連施設が集まっていた。1918年から客貨両用の運行が始まり、1973年に新駅が完成し観光鉄道としての役割を担った。
1982年の阿里山公路開通後、鉄道の利用は減少し、周辺地域も衰退した。1998年には嘉義市の市定古蹟に登録されている。また、阿里山森林鉄路車庫園区などとあわせて文化景観にも登録されている。
木造の駅舎とプラットフォームが保存リノベされ、周辺を含めて、阿里山森林鉄路の歴史や鉄道文化を展示している。現在でも阿里山森林鉄路の駅として運行を続けていて、観光列車が発着する。(訪問年月:2025年2月)
建物のプロフィール
- 文化資産登録名称:阿里山鐵路北門驛
- 文化資産分類:縣(市)定古蹟 建物種類:車站
- 指定登録年月:1998年4月
- リノベ設計:韓興興建築師事務所

△北門驛の正面の外観。

△西側からみた外観。手前には時刻表。

△東側からの外観。細い柱で屋根を支えている。

△駅の目の前に展示されているディーゼル機関車。

△貨車の展示と奥に位置する駅。

△日本の黒部渓谷鉄道と協定を結んだという石碑。
▽文化景観を構成する阿里山森林鉄路車庫園区についてはこちらから。
▽製材所についてはこちらから。
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