原専売局台北後站倉庫は、1929年に建てられた専売局台北煙草工場の煉瓦造2階建ての倉庫として使用されていた。戦後はバスターミナルとして転用され、2006年に歴史建築に登録された。だが、2012年には再開発のため解体され更地となっていた。
現在の姿は、解体の際に保存されていた部材を、当時の1/4程度の規模で再構成し復元し2023年に完成した。使用されている部材は、大スパン木造トラス、H形鋼柱、鋼製丸柱、レンガ材で、それらを用いて、伝統的な石積み工法での壁体、アーチ、小屋組などが再構成されている。
ここは、超高層オフィスビル皇翔台北広場の基壇部一角にあり、地下街や歩行者デッキと連続し、台北駅北側の駅エリアを構成する建物のひとつとして、専売局倉庫の“場所の記憶”を継承する存在となっている。(訪問年月:2025年11月)
建物のプロフィール
- 文化資産登録名称:原專賣局臺北菸草工廠倉庫
- 文化資産分類:歴史建築 建物種類:其他設施
- 指定登録年月:2006年2月
- リノベ設計:徐裕健建築師事務所

△広場側からの外観。当時の倉庫の一部が、当時の部材で再構成されている。

△道路側からの妻側の外観。当時はこの建物が2棟並んで建っていた。

△妻側のアーチ。

△アーチ路の下部。

△2階のデッキからの外観。右側入口からは台北駅へアプローチする。

△アプローチ階段。

△室内の様子。保存されていた鋼材が使われている。
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