台南山上花園水道博物館は、日本統治時代の1912年に建てられた浄水施設であり、リノベーションされ2019年にオープンした。当時は台南市街や周辺地域への給水施設(台南水道)であったが、1982年にその役割を終え、2005年には国定古跡に登録されている。
主な3つの建物からなる博物館は豊かな自然が広がる公園内にあり、当時使用されていた水道設備や浄水技術の歴史を紹介する展示がされている。建物は、赤レンガ造り、鉄筋コンクリート造りなど、それぞれの機能に合わせた堅固な構造である。
3つの建物にはそれぞれの役割がある。快濾池室(A館)では原水の濾過過程が紹介され、展望デッキからは園の全体が眺められる。快濾筒室(B館)にはイギリス製の14基の巨大な濾過装置が並び、化学薬品添加室、試験室なども保存展示され、当時の濾過技術を示している。送水ポンプ室(C館)では市内への給水を担った階建ての建物で、濾過された水を市内へ送水する役割を果たした4基の大型ポンプが展示されている。
園内には、台南水道の設計に携わった日本人技師・濱野彌四郎の碑も設置され、彼の功績を讃えている。(訪問年月:2025年2月)
- 文化資産登録名称:原臺南水道
- 文化資産分類:国定古蹟 建物種類:産業
- 指定登録年月:2005年9月
- リノベ設計:軸組聯合建築師事務所

△快濾筒室(B館)にはイギリス製の14基の巨大な濾過装置が並ぶ。

△快濾筒室(B館)の外観。

△快濾筒室(B館)の濾過装置が格納される棟の入り口。

△B館にある化学薬品の試験室。

△B館の設備と建物の材質、通路がカッコよく調和している。

△アーチ型に園との連続性がある外廊下(B館)。

△快濾池室(A館)の外観。

△快濾池室(A館)の展望デッキの透明な床から設備を見学できる。

△快濾池室(A館)での展示。

△送水ポンプ室(C館)の全体外観。

△送水ポンプ室(C館)の入り口。

△濾過された水を市内へ送水する4基の大型ポンプ。大空間が広がる。

△博物館パークのマップ。
