嘉禾新村は、日本統治時代から戦後にかけて段階的に建てられた軍用施設や眷村住宅群がリノベーションされて2022年にオープンした。1930年代には旧日本軍によって永春陸軍砲兵営の一部として木造兵舎(日本家屋)などが建設され、戦後はこれらの施設が接収され眷村として整備された。1990年代以降に住民の退去が進み、2015年には台北市の歴史建築に登録されている。園内では、住宅開発の経緯から日本式の木造兵舎建築と戦後の簡易住宅が混在し、防空壕などの付属施設も残されている。
この施設には、嘉禾新村と眷村文化の歴史を展示する「嘉禾故事館」、親子向けの体験型施設、芸術実験や展覧活動を実施する施設が設けられている。地域住民や若者が活動する工房もある。(訪問年月:2025年5月)
建物のプロフィール
- 文化資産登録名称:嘉禾新村-永春街131巷1號、永春街131巷5號、永春街131巷3弄1號、3號、4號及防空洞
- 文化資産分類:歴史建築 建物種類:宅第、其他設施
- 指定登録年月:2015年8月
- リノベ設計:由恆維建築師事務所

△眷村文化の記録・展示を行う嘉禾故事館の外観。

△親子館の外観。

△特徴的な外観をもつ嘉禾故事館と親子館。

△嘉禾故事館の展示。

△嘉禾新村と眷村文化の歴史展示。

△屋外劇場(手前)と日本家屋を活かしたイベントホール。

△屋外劇場。

△若者たちが活動する創生工作坊。

△事務所などがある建物。

△サービス用の建物。

△園内ガイドマップ。
MAP
