建国眷村(虎尾郷建国村)は、日本統治時代の1943年に建設された日本海軍航空隊虎尾飛行の兵舎群跡で、2022年にリノベが完成し、2023年にオープンした。この敷地全体が2015年に文化資産「聚落建築群」に登録されている。
建国村は、第二次世界大戦末期の米軍爆撃に対応するため、日本海軍航空隊虎尾飛行場(神風特別攻撃隊の主な訓練基地)が建設した兵舎である。甲棟、乙棟、丙棟、己棟、勇棟、忠棟、辛棟など複数の建築と多くの防空壕が点在し、医務所、宿舎、倉庫などの機能があった。戦後には、国民政府の航空隊村となり、空軍士官やその家族の宿舎(眷村)として利用されていた。
中でも丁棟は、縦長の平面型の兵舎であったが最も保存状態がよく、リノベ後は文化・芸術・デザインなどのクリエーターが集積するクリエイティブスペースとして生まれ変わった。辛棟は建物の状態がそれほどではないが、そこにもクリエーターが入居している。己棟、勇棟、忠棟などは、もともと宿舎であったが、レンガ造のスケルトンのみが、見せ方のデザインによってリノベされ、当時の形跡をイメージさせるようになっている。
これらの優れたデザインから、2022年に「国家卓越建設賞」の「金質賞」、2023年には「建築園冶賞」の「旧建築景観営造類」を受賞している。また、2025年には文化部の「百大文化基地」に選定されている。(訪問年月:2025年2月)
- 文化資産登録名称:虎尾建國一村及建國二村
- 文化資産分類:聚落建築群 建物種類:眷村
- 指定登録年月:2015年6月
- リノベ設計:吉申君建築師事務所

△丁棟のリノベ。材料のテキスチャーと色合いがいい感じでマッチしている。

△丁棟の横からのアプローチ。違う角度で見え方が異なる。

△丁棟の中廊下的な通路。両側にクリエイターの部屋が並ぶ。

△丁棟の別の通路。こちらは藍染で統一された並び。

△丁棟にあるカフェ。

△スケルトンをリノベして当時の様子を再現した勇棟。

△こちらも勇棟。

△別の角度からの勇棟。ここもテクスチャーと色合いがマッチしている。

△丁棟の手前のかわいい実験室と呼ばれる建物。

△スケルトンがかっこよくリノベされた忠棟。

△忠棟の別角度。当時の様式とスケルトンがかっこよくリノベされている。

△忠棟の手前にある建物。

△屋根の形も含めてスケルトンをリノベした己棟。

△当時の兵舎の様子がスケルトンで再現されている己棟。

△もともと保存状態がそれほどよくなかった辛棟。

△このように基礎部分だけリノベして当時の様子を再現。

△防空壕は至るところに。

△施設ガイドマップ。
