台湾リノベ+文化創意 【台湾レトロめぐり図鑑】

台湾の文化創意産業(文創)とリノベーションでよみがえったスポットの魅力を紹介します

台中で日本式住宅に泊まって日本文化体験【梧棲文化出張所】@台中

梧棲文化出張所は、日本統治時代に建てられた梧棲官吏派出所とその警察官吏の宿舎群で、リノベーションされ2021年にオープンした。現存する赤レンガ造の派出所(宿舎付)は1931年に建てられ、1937年から1940年にかけて派出所の裏側にレンガ造の宿舎(副所長と巡査用)と日式住宅の宿舎(所長用)が新築された。戦後の1959年にはレンガ造の宿舎がさらに新築された。派出所としての役割は1970年代に廃止され、2000年には台中市の市定古跡に登録されている。

派出所の建物はレンガ構造で、オランダ石積み壁は開口部の白いまぐさとのコントラストが美しく、同じ建物内にある日本式宿舎ではカフェや特別展を開催するスペースが設けられている。

この施設の最大の特徴は、所長、副所長、巡査の宿舎が宿泊施設になっていること。日本式の座敷や縁側、風呂、食事を宿泊して楽しめる。これは、台湾で古蹟を宿泊施設として公認した最初のものである。

また、ここでは史跡ガイドツアー、和服体験、絵馬の奉納、御籤などの日本文化を体験できる。(訪問年月:2025年5月)

建物のプロフィール
  • 文化資産登録名称:臺灣港務公司築港路副首長日式宿舍
  • 文化資産分類直轄市定古蹟 建物種類:衙署
  • 指定登録年月:2000年11月
  • リノベ設計:林秀雄建築師事務所

 

通りと反対側から見た派出所(宿舎付)の外観。複雑なレンガ造の構造が特徴的。

△派出所(宿舎付)の外観(通りと反対側から)。複雑なレンガ造の建物が分かる。

通り側から見た元派出所の入口と外観。この建物の奥に宿舎群が位置する。

△通り側からの元派出所の入口と外観。この建物の奥に、宿舎群がある。

派出所建物前側はカフェやインフォメーションセンターとして活用されている。

△派出所建物の前側はカフェやインフォメーションセンター。

派出所建物に附属する宿舎が展示空間にリノベーションされている。外観からは想像しにくい内部空間。

△派出所建物に附属する宿舎は展示空間にリノベ。外側のレンガ造からはイメージしにくい室内。

レンガ造派出所内に残されている日本式宿舎。

△同じくレンガ造派出所内の日本式宿舎。

派出所附属宿舎の前庭。

△派出所附属宿舎の前庭。

レンガ造の副所長と巡査用の宿舎。現在はホテル(旅館)にリノベーションされている。

△レンガ造の副所長と巡査用の宿舎。ホテル(旅館)にリノベされている。

巡査の家として使われていた建物の入口と外観。現在はホテルとして活用されている。

△巡査の家(ホテル)の入口と外観。

巡査の家内部。レンガ造の外観からは想像できない室内空間が広がる。

△玄関から室内の様子。レンガ造の外観のイメージからはガラッと変わる。

日本式住宅の所長の家。園内の一番奥に位置している。

△日本式住宅の所長の家。園内の一番奥に位置する。

所長の家と巡査の家が並んで建つ街並み。

△所長の家、巡査の家が並ぶ街並み。

1959年に建てられた宿舎(右側)と通路。現在はホテル(旅館)のサービス機能が入る。

△1959年に建てられた宿舎(右側)と通路。ホテル(旅館)のサービス機能が入る。

園内に設置されている絵馬奉納所。

△園内にある絵馬奉納所。

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