台湾リノベ+文化創意 【台湾レトロめぐり図鑑】

台湾の文化創意産業(文創)とリノベーションでよみがえったスポットの魅力を紹介します

当時の教職員がうらやましい建築デザイン【楊梅故事館】桃園

楊梅故事館は、1953年に建てられた楊梅国民中学校の校長先生と教職員の宿舎で、リノベーションされ2020年にオープンした。2000年代初頭に用途が廃止され、2012年には歴史建築に登録されている。この施設は3棟の建物で構成されており、それぞれ異なる建築的特徴と機能を備えている。

「張芳杰校長故居(A棟)」は、寄棟造の瓦屋根を備えた木造平屋で、広い縁側や畳敷きの和室を有し、校長の暮らしを象徴する伝統的な住宅構造が残されている。ここでは、校長の暮らし当時の室内の様子が展示されている。

「小白宮(B棟)」は、白いモルタル外壁のモダンなデザインで、オープン時はカフェであったが、現在は営業を休止している。

「西照閣(C棟)」は、地域教育の基盤づくりのためにつくられた教職員用の宿舎で9戸が連なって建つ建物で、ここでは、当時の生活や暮らしの様子の展示、この地域の歴史や将来像を考える展示がされている。(訪問年月:2025年3月)

建物のプロフィール
  • 文化資産登録名称:楊梅國中校長及教職員宿舍群
  • 文化資産分類:歴史建築 建物種類:宅第
  • 指定登録年月:2012年10月
  • リノベ設計:呂大吉建築師事務所

 

A棟の外観。

△A棟の外観。

A棟に再現された校長先生の暮らしの展示。

△校長先生の当時の暮らしの展示(A棟)。

校長先生の応接室の内部。

△校長先生の応接室。

湿気対策のため居室部分が高床構造になっており、八角形の窓が特徴的。

△台湾の気候に合わせて湿気を逃がすように居室部分は高床になっている。8角形の窓が特徴的。

C棟「西照閣」の外観。

△C棟「西照閣」の外観。

9世帯分の教員住宅が並び、白壁と茶色の窓枠が特徴的。

△9世帯分の教員の住宅が並んでいる。白壁と茶色の窓枠のデザインがいい。

C棟の正面外観。高い位置に横連窓が設けられている。

△C等の正面。高いところに横連の窓がある。

各部屋と外部空間の関係が見える様子。

△それぞれの部屋と外部との関係。いろいろなグッズが表出している。

当時の暮らしを再現した展示空間。

△当時の暮らしを再現した展示。

当時の暮らしと地域の関心マップを示す展示。

△当時の暮らしと地域の関心マップの展示。

展示空間のデザインの様子。

△展示空間のデザイン。

地域の歴史展示。赤レンガの壁面や屋根の小屋組がわかる。

△地域の歴史の展示。壁面の赤レンガの様子や、屋根の小屋組の様子も分かる。

集会スペースの様子。

△集会スペース。

B棟「小白宮」の外観。2025年3月時点では未使用。

△B棟「小白宮」の外観。現在は使われていない(2025年3月時点)。

施設全体のガイドマップ。

△ガイドマップ。

MAP
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