紀州庵 文学森林は、日本統治時代の1917年から和歌山出身の平松家によって経営されていた日本式の高級料亭であり、現在は文学の発信基地となっている。当時は文人や政財界人が集う社交の場として知られた料亭であったが、戦後は台北市に接収され、公務員宿舎として一時的に使用された。建物群は1996年と1998年の二度の火災により焼失したが、一部修復されて2004年に市定古蹟に登録されている。新館が2011年にオープン、残された日本式料亭がリノベーションがされて2014年にオープンした。
本館(日本式料亭)は、入母屋造の屋根、縁側と庭園を備えた構成で、その空間構成や意匠が、当時の雰囲気を味わえる形で公開されている。ここでは、小規模な講座や文学関連イベントなどで活用されている。
新館は、本館に隣接して新たに整備された文化施設で、台湾文学に関する書籍を扱う書店とカフェ(文芸喫茶)が併設されている。また、多目的ルームや講堂では定期的に文学講座や読書会、朗読イベント、創作ワークショップなどが開催されている。
2025年には、台湾文化部が文化創意を進めるための「百大文化基地」の一つに選定された。(訪問年月:2025年5月)

△本館(手前の日本式)と本館(奥)。

△本館の入口部分。

△本館の庭園側からの外観。

△庭園と日本式建物との対比も美しい。

△室内の広間。かつては、ここで祝宴が行われ、現在では文学に関する講座やイベントが開催される。

△広間の隣にある座敷。庭園を借景とした空間構成が美しい。

△廊下(広縁)と庭園との関係も心地いい。

△2011年に建てられた新館。書店やカフェ、多目的スペースが入る。

△書店コーナー。

△グッズ関連のコーナーもある。

△読書も楽しめるカフェ。

△文学サロン。
