虎尾涌翠閣は、日本統治時代の1939年に、高級ゲストハウスと建てられた日式住宅のリノベーションで、2017年にオープンしている。
当時、虎尾郡知事だった田中鉄太郎が、政府高官や軍関係者の接待に用いるためにこの格式ある場をつくった。台湾総督府は太平洋戦争に向けて虎尾飛行基地を設置していて、涌翠閣はこの時期の経済的繁栄と時代の特徴を象徴する建築でもあった。
戦後には、涌翠閣は虎尾地方法院(地方裁判所)の宿舎として利用された。1947年の二・二八事件では、虎尾義民軍が虎尾空軍基地への攻撃を決定した場所としても知られている。2010年、雲林県の県定古蹟(県指定史跡)に登録されている。
建物は格式のある畳の間、付書院がある書院造りで、それらがみごとに再現されている。(訪問年月:2025年2月)
建物のプロフィール
- 文化資産登録名称:虎尾涌翠閣
- 文化資産分類:縣(市)定古蹟 建物種類:宅第(住宅)
- 指定登録年月:2010年6月
- リノベ設計:郭俊沛建築師事務所

△全体の外観。前庭には、池の波紋と金魚のインスタレーション。

△正面玄関。

△表側の縁側。窓の格子が細く美しい。

△建物の裏側の外観。

△裏庭を眺める縁側と畳の間。

△付書院の間。格式を感じる。

△3つの和室の続き間の様子。

△廊下。窓の格子と障子の格子の対比が美しい。
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