虎尾製糖工場(虎尾糖廠)は、日本統治時代の1909年に建てられた製糖工場で、現在も稼働している。当時は東洋一の生産能力を誇り、虎尾の名を「糖都」として世に広めた。現在も稼働を続けており、毎年12月から翌年3月にかけての製糖期には予約制で工場見学ができる。また、その時期には台湾唯一のサトウキビを運搬する現役製糖用鉄道が稼働する。
この工場と製糖の関連施設が近隣に点在し、虎尾製糖パークともなっている。その関連施設には、製糖の歴史を学べる展示施設「糖業文物館」、運搬の拠点でもあった「虎尾驛」、古蹟にもなっている鉄橋、酒精工場(製糖副産物である糖蜜を原料としてつくられる酒)、幹部職員や職員、独身社員のための日式住宅(日本家屋)群などである。
これら一連の施設が、当時の日本の発展と、その後の台湾の発展を支えてきた製糖業の歴史と雰囲気を感じさせる。 (訪問年月:2025年2月)
建物のプロフィール
- 文化資産登録名称:虎尾糖廠鐵橋(関連施設の一つ)
- 文化資産分類:縣(市)定古蹟 建物種類:橋樑
- 指定登録年月:2009年7月

△虎尾製糖工場の煙突。

△真ん中の建物は「糖業文物館」。線路と煙突のある工場側との関係が分かる。

△3棟の倉庫が並ぶ様子。

△サトウキビを運搬する貨車と線路。

△蒸気機関車の展示。

△虎尾鉄橋。サトウキビ輸送のほか、旅客輸送にも使われた鉄鋼素材のトラス橋。

△製糖でできた誠品や特産品売り場。

△売り場の様子。

△虎尾製糖工場とその関連施設マップ。
MAP
