鍾肇政文学生活園区は、日本統治時代の1920年代に建てられた日式住宅(日本家屋)群で、リノベーションされ2015年にオープンした。当時は龍潭小学校の教員宿舎として利用されていたが、1990年代に使用が廃止され、2012年には桃園市の歴史建築に登録されている。
園区内の日式住宅は3棟あり、一つは1世帯で1棟、残りの2棟は2世帯で1棟になる(2戸1タイプ)もので、道路側に街並みをつくっている。元々の住戸が狭小だったため、時代とともに増築されていったが、リノベの際に増築部分は取り除かれ、オリジナルな形に復元されている。
この施設全体は文学生活園区と位置づけられ、台湾文学の父ともいわれる鍾肇政の文学的足跡を紹介する常設展示や、教員宿舎として使われていた当時の暮らしの様子の展示がされている。鍾肇政は、晩年まで同じ地域で執筆と地域活動を続け、2020年に95歳で亡くなった。(訪問年月:2025年3月)
建物のプロフィール
- 文化資産登録名称:龍潭國小日式宿舍
- 文化資産分類:歴史建築 建物種類:宅第
- 指定登録年月:2012年1月
- リノベ設計:景雅琦建築師事務所

△園区の入口部分と街並み。手前の棟は1世帯で1棟タイプ。

△反対側からの街並み。手前の2棟は2世帯で1棟(2戸1)タイプ。

△入口部分の壁面のサイン。

△道路側と反対側の庭からの外観。

△同じく庭からの外観。

△豚小屋も保存再生。

△当時の台所。台湾の気候に合わせて手前側は高床になっていて、かなりの段差がある。

△鍾肇政の文学的足跡の展示。

△日本的な室内に合わせた鍾肇政の展示。

△晩年頃の紹介。

△園区内の住宅(間取り付き)ガイド。
MAP
