鹿港民俗文物館は、日本統治時代の1919年に建てられた鹿港出身の実業家・辜顕栄の邸宅で、リノベーションされ1973年にオープンした。辜顕栄(1866年~1937年)は、清末から日本統治時代の台湾で活躍した大商人であり、貿易・銀行・不動産など多方面に事業を展開した人物である。後に日本政府との関係を築き、台湾勅選貴族院議員にも任命された。
この建物は、文芸復興期のバロック様式を基調とした三層構造の洋館で、両端にある八角形のドーム塔や精緻な浮彫装飾など豪華だ。また、レンガ造の旧宅も残されていて、全体として民俗歴史館となっている。展示は、清代から民国初期にかけての民俗器物など台湾の伝統的な生活文化を伝えるもので、その数は約6000点におよぶ。(訪問年月:2025年5月)
建物のプロフィール
- 文化資産登録名称:登録なし
- リノベ設計:非公開

△バロック様式の特徴をもつ洋館の外観。

△後面の外観。

△石造の中庭。

△衣装の展示。

△保存された食堂の様子。

△レンガ造の旧宅の外観。

△旧宅の2階部分の回廊。

△旧宅で展示されている当時の作業具。

△旧宅の中庭。

△1階と2階をつなぐ滑車。

△館内ガイドマップ。
MAP
