榕錦時光生活園區は、かつての「台北刑務所官舎」の職員宿舎をリノベーションし、複合商業施設として2022年9月にオープンした。この施設には、リノベーションされた22棟の日式住宅に、台湾で人気の飲食店や雑貨店など15店舗が入居し、人気のスポットとなっている。また、介護福祉施設、歴史展示空間、文化体験施設、ビジターセンターも併設され、コミュニティ活動が展開されるなど、世代を超えて利用できる地域共生施設となっている。
もともとこの場所は、清朝時代には刑務所として使用され、日本統治時代には「台北刑務所」として機能していたが、1963年に刑務所が移転した後、長らく放置されていた。台北市による再開発計画により1994年に解体予定だったものが、文化財としての価値が再認識され、市民団体による保護運動の結果、2013年に歴史的建造物に指定された。
この施設は、台北市政府文化局が推進する「老房子文化運動計畫」の一環としてリノベーションされたもので、その完成度の高さから、2023年には日本のグッドデザイン賞を受賞している。運営会社である逸居股份有限公司は介護福祉事業者であり、日本の社会福祉法人佛子園の「ごちゃまぜコミュニティ」を参考にした施設コンセプトで企画、運営を行っている。
△街路側に面する日式住宅のリノベ外観。
△刑務所跡地側のリノベ外観はガラスが多用される。
△ガラスと木製フレームと茶色で日本的な雰囲気を醸し出す。
△有名ベーグルショップはガラスハウス。
△提灯の装飾で日本らしさも。
△シンボル的なフレームのゲート部分への増設と装飾。
△ベーグルショップ。
△施設ガイドマップ