中興文化創意園区は、かつて日本統治時代の1935年に「臺灣興業株式會社」として設立された中興製紙工場で、台湾最大、さらには東南アジア最大の製紙工場として広く知られていた。戦後、1959年に国民党政権に引き継がれ、国営企業「台湾中興紙業股份有限公司」として再編され、主に新聞紙や産業紙などの紙製品を生産していたが、2001年に操業を停止した。
2014年に宜蘭県は、文化創意園区として新たな活用が図りレノベーションした。ここでは、宜蘭の文化創意産業を育成する場として、地域の特色を活かしたイベントやアートプロジェクトが定期的に開催され、クリエータの育成や若者の起業支援にも力を入れている。保存活用されている工場や建物では、建物そのものが歴史的な当時の雰囲気を伝えるとともに、様々な創作活動や文化体験を通じて文化創意の魅力を味わうことができるものとなっている。
△エントランスの建物が圧巻の存在感。左手の煙突は修復中。
△コンクリート製の建物がそのまま残り、鉄製の装飾がされる。
△設備とともに当時の雰囲気が残る。
△建物の様子を鉄板を重ねてのぞけるように工夫。
△光合屋。木造原料を保管する倉庫が、休憩所、マーケット、屋外パフォーマンスの場となっている。
△硫黄や白土を貯蔵した倉庫は、グッズを販売するショップや奥に文化創意の工房が置かれている。
△当時の線路や設備も残しつつ展示。
△若者の起業を支援する施設も。
△施設ガイドマップ。