猴硐煤鉱博物園区は、かつて台湾最大級の石炭の採掘地域の一つであった猴硐(ホウトン)にあった瑞山鉱業(炭鉱)のリノベーションである。瑞山鉱業は1934年に設立され、石炭の精製を行う工場、倉庫、石炭輸送橋で構成される。その生産は1970年代にピークを迎えたが、1990年には閉山し、産業としての石炭生産は停止された。
その炭鉱の歴史的価値が再評価され、リノベーションされて2022年にオープンした。現在では、石炭の精製と選別のプロセスや、炭鉱の歴史の展示、園内の観光用トロッコや坑道体験が行われている。現在、さらに周辺区域や機械設備のリノベーションが進んでいて、2026年にオープンする予定である。
この園区がある猴硐は、旧炭鉱施設のネズミ対策のための猫がそのまま居着いたことから”猫村”としても知られ、炭鉱遺跡と猫たちが共存する個性的な風景がある。
△炭鉱の歴史を展示する中心的な施設。
△トロッコ線路が川をまたぐようにつくられた石炭の輸送橋と鉱山施設。
△石炭の輸送橋のトロッコ線路跡。
△保存された炭鉱施設の小屋組、。
△炭鉱設備の様子。
△当時の様子を案内するトロッコ電車。
△トロッコ電車が進むトンネル。
△猫村と共存する施設。
△当時の施設、建物、設備の模型展示。