屏菸1936文化基地は、日本統治時代の1936年に設立された「屏東菸葉廠」(屏東たばこ工場)をリノベーションした文化創意園区である。日本統治時代には、屏東のタバコ耕作地における技術指導、買い付け、加工貯蔵として操業され、1949年に国民政府が台湾省菸酒公売局屏東菸葉加工廠として、業務範囲を台中や東部にまで広がった。専売制度の廃止や禁煙政策、海外製たばことの競争などを背景に、2002年10月に操業は停止し、2010年に一部が歴史建築として登録され、2017年には全エリアが登録された。
約4.2ヘクタールの敷地面積に、大小21の建物がリノベされている。リノベのコンセプトは、屏東の産業史を代表するたばこ工場を文化の育成基地とすることであり。それぞれの建物が、たばこ産業の歴史展示、客家の展示、体験館、ショップに生まれ変わっている。展示は有料であるが、残された設備の荘厳さ、うまい光の取り入れ方がされた展示空間をみられることで、その価値が十分にある。
△屏東菸葉館に残る設備は、その歴史を伝えつつ美しい。
△設備機械が保存されている。
△光の取り入れ方が絶妙。うつくしい。
△貯蔵タンクもその当時のまま残る。
△定番の煙突も残る。
△通路空間の屋根のデザインも映える。
△通路空間の屋根のデザインのパターン。
△通路空間の屋根の植物を使ったデザイン。
△第16号倉庫3階にある屏東原民館。
△原住民文化の展示空間。
△施設ガイドマップ。