塩埕第一公有零售市場は、かつて1949年に設立され70年以上の歴史を持つ伝統的な市場であった。その市場は老朽化に伴い、風通しの悪さ、照明の暗さ、水漏れなどの問題が顕著となっていたが、リノベーションされ、2022年にオープンした。このリノベは、2022年の台湾クリエイティブエキスポにあわせて進められた。
リノベは、長年にわたって増築されてきた天井が撤去され、元の切妻形の木造屋根が復元された。そして、自然の風や光が入るよう工夫され、モダンで開放感のある空間へと生まれ変わっている。もともとの市場では肉や野菜、惣菜を売る伝統的な市場であったが、現在はレトロな雰囲気の中で、若者たちが経営するグルメや雑貨など、創意工夫に富んだ新形態の屋台が10軒以上並ぶ空間になっている。
△道路とは反対側の路地側の入り口。吊り下げデコレーションが雰囲気をつくっている。
△市場内部。三角屋根のトラスが生きている。
△内部の店舗配置の様子。
△路地側の店舗しつらえも雰囲気がよい。
△通路上にはガラス屋根がかけられ明るい雰囲気。
△展示空間としても再整備されている。
△道路側からの入り口。
△2階建ての市場の全体像。