花蓮観光糖廠は、1921年に日本統治時代に設立された製糖工場大和工場を観光施設として活用した人気スポットである。当時は、台湾の中でも最大規模の生産量を誇っていた。戦後は台湾糖業公司が「花蓮糖廠」として2002年まで製糖を続け、2009年に園区全体が文化景観に登録され、2011年に複数の建物が県定古蹟に登録されている。
2002年からは、観光製糖工場に業態を転換し、園区は観光・レジャー、教育・文化・体験、宿泊など各種機能を備えた3つのゾーンから構成されている。当時の工場は、そのまま保存されて展示施設となっている。敷地中央の池の周りでは、特製のアイスクリームやアイスキャンディーの飲食ができ、手作り体験や芸術品の展示販売を行うショップが軒を連ねている。
このスポットの最大の特徴は、工場の工員の住まいとして使われた日本統治時代の木造宿舎群が、宿泊施設としてリノベーションされ、観光客にユニークな滞在体験を提供していることである。(訪問年月:2024年9月)
建物のプロフィール
- 文化資産登録名称:花蓮糖廠製糖工場 ほか
- 文化資産分類:文化景観、縣(市)定古蹟 建物種類:産業
- 指定登録年月:2009年9月、2011年10月
- リノベ設計:非公開

△保存されている工場建物。色彩がユニーク。

△煙突も大切に保存。

△設備類も保存されている。

△完成した砂糖を保管する倉庫。

△機関車両に積載する倉庫。

△砂糖やサトウキビを運搬する機関車も保存されている。

△アイスクリームやアイスキャンディーのショップ。

△中央の池。この周囲に飲食やショップがある。

△宿泊施設にリノベされた日本式住宅。

△アーティストインレジデンスもある。

△施設マップ。
MAP
