西螺生態博物館は、地域全体を博物館と位置付ける生態博物館(エコミュージアム)の理念に基づき、街なかの歴史的建築物や文化資源を活用している。博物館の中心的な施設は、1833年に創立された捷発乾記茶莊である。この茶莊は、1935年に再建され、福建省武夷山から茶葉を輸入し、台湾各地で販売する重要な役割を果たしていた。2007年には歴史建築に登録されている。
この建物は街区の内側に、室内や外部が繰り返されて長く連なっている。その空間ごとに、茶文化の歴史を紹介する展示、地域の歴史や文化に関する展示、ギャラリーなどが配置されている。
当初は「西螺延平老街文化館」という名称であったが、2024年に私立博物館として台湾政府に正式に認定され、「西螺生態博物館」と生まれ変わっている。「生態博物館(エコミュージアム)」という名は、地域全体の生活、文化、歴史、人々の関係性を含めた「まちの生態系」を対象としていることを示している。つまり、地域全体を博物館と見なし、文化遺産の保存と地域コミュニティの活性化を同時に進めることができる。(訪問年月:2020年2月)
- 文化資産登録名称:捷發乾記茶莊
- 文化資産分類:歴史建築 建物種類:宅第
- 指定登録年月:2007年11月
- リノベ設計:雲林科技大學創新技術研發中心

△博物館の中心的な施設「元捷発乾記茶莊」の外観。

△入口部分。

△展示の様子。

△道路側から奥につながる建物と建物との間にあるパティオ。

△展示室の入口。

△ギャラリー展示空間。

△また別の建物につながる空間。

△反対の道路側にある外部空間。

△エコミュージアムを構成する西螺延平老街にある東市場の外観。

△にぎわう東市場。

△老街にある醤油博物館。

△醤油に関する展示。

△老街には、このような穀物が美しく展示?されている。

△また別の展示内容。

△1952年にアメリカの支援を受けて完成した西螺大橋。歴史建築に登録されている。
