基隆要塞司令部は、日本統治時代の1929年に建てられた軍事司令施設で、リノベされて2023年にオープンした。当時は、台湾北部の防衛を担う基隆要塞の中枢として司令部が置かれ、戦後は国民政府に接収されていたが、1957年に海警局が利用し、2016年に役割を終え基隆市に移管されている。2004年には市定古蹟に指定されていた。
当時の軍事施設に典型的な左右対称の平面形で、内部には司令官室、副官室、参謀部室、講堂、会議室など配置されていて、それぞれが展示施設として生まれ変わっている。
この施設内には、L字型の建物「光復樓」が併設されていて、司令部建物と中庭を囲む形で配置されている。光復樓は、鉄骨造の建屋内に当時木造軍補庫房として使われた日本式の木造小屋組と骨格を保存・展示する形で復元されている。光復樓は、展示スペース、ギャラリー、地元産品の販売ショップ、カフェレストランなど多彩な商業空間となっている。(訪問年月:2025年8月)。
- 文化資産登録名称:基隆要塞司令部
- 文化資産分類:市定古蹟 建物種類:衙署
- 指定登録年月:2004年3月
- リノベ設計:徐裕健建築師事務所

△小高い山の前に立つ左右対称の要塞司令部。真ん中に見える塔は、1946年蔣介石が訪問したことを記念して建立された紀念碑。

△車寄せもある当時としては最先端のRC建物。

△建物前面にある通路。

△当時の歴史や様子を解説する展示空間。

△前面の窓の構成が分かる空間と展示。

△当時の写真や備品の展示。

△要塞司令部と中庭を挟んで建つ光復樓。鉄骨で建てられた新しいもの。

△日本式の木造小屋組と骨格と鉄骨の間のショップ空間。

△鉄骨建物の2階にあがると、日本式の木造小屋組がみえる。

△日本式の木造骨格の中はショップ空間が広がる。

△木造架構であるが広々とした空間であったことが分かる。

△L字型の光復樓のもう一方のウイングはカフェレストラン。

△施設ガイドマップ(徐裕健建築師事務所作成)。
