台湾リノベ+文化創意 【台湾レトロめぐり図鑑】

台湾の文化創意産業(文創)とリノベーションでよみがえったスポットの魅力を紹介します

国家史跡のレンガ外壁が内部空間にリノベされた【国立台湾文学館】@台南

国立台湾文学館(國立臺湾文学館)は、1916年に建てられた日本統治時代の台南州庁をリノベーションし、2003年にオープンした。戦後には台南市庁舎や空軍補給司令部として利用され、2003年には国定古蹟(国家史跡)に指定されている。

ここは台湾初の国立の文学博物館で、台湾の多様な民族文化による文学遺産を収集し、展示や教育プログラムを通じてその魅力を発信している。館内には、文学に関する展示室、図書館、アートショップ、カフェが設けられている。

建築的な特徴として、石造とレンガ造の外壁にマンサード屋根という3段構成のファサード、シンメトリー構成、半円形のアーチ窓、列柱がある西洋スタイルである。リノベーションでは、旧建物の裏側に大きな増築が行われ、新旧の建物をつないだ空間は、開放的でダイナミックであり、この文学館の大きな特徴でもある。(訪問年月:2023年12月)

建物のプロフィール
  • 文化資産登録名称:原臺南州廳
  • 文化資産分類:国定古蹟 建物種類:其他設施
  • 指定登録年月:2003年11月
  • リノベ設計:由陳森藤建築師事務所

 

石造とレンガ造にマンサード屋根を組み合わせた三層構成のファサード

△石造とレンガ造の外壁にマンサード屋根という3段構成のファサード

左側に伸びる建物ウイングのファサード外観

△左側ウイングのファサード

右側ウイング部分の外壁デザイン

△右側ウイングのファサード

旧建物と増築棟の間に設けられた文芸ホール。裏側外壁が内部化されている様子

△旧建物と増築棟の間につくられた空間(文芸ホール)。旧建物の裏側の外壁が内部化されている。

レンガ造の旧建物と新棟に挟まれた文芸ホール内のレセプション空間

△右側がレンガ造の旧建物、左側が増築した棟で、その間の空間(文芸ホール)にレセプションがある。

新旧の建物をつなぐ文芸ギャラリーの廊下空間

△新旧をつなぐ空間を廊下からみる。文芸ギャラリー。

右側に旧建物のレンガ外壁が見える文芸ギャラリーの廊下

△新旧をつなぐ空間の廊下(文芸ギャラリー)。右側がレンガ造の旧建物の外壁と入口。

旧建物と増築棟が連結されている外観部分の様子

△旧建物と増築棟が連結している部分の外観。

かつての建物全体を再現した模型の様子

△かつての建物の模型。

旧建物に白く表示された増築部分が加えられた模型

△旧建物に増築されている(白い部分)部分が分かる。

△展示の様子。

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