北投温泉博物館は、台湾の温泉地である北投にあり、日本統治時代の1913年に建設された公共浴場をリノベーションし、1998年にオープンした温泉博物館である。約2300㎡の敷地の中に、静岡県伊豆山温泉施設を模して造られたこの建物は、1階は赤レンガ造りの英国ビクトリア様式、2階は和の様式を折衷させた独特のデザインが特徴である。1階の広々とした浴場は小型のプールのような造りで、かつては東南アジア最大の温泉施設として賑わっていた。
戦後、この施設は荒廃したが、台北市によって歴史建築として指定された。リノベ後は、温泉博物館として、1階に大浴場と小浴場、2階は休憩や食事を楽しんだ木造の畳敷きの大広間、展望フロア、などの体験ができる。浴場、大広間ともに、当時使用していたひしゃくや桶などの道具も展示されている。
△正面ファサード。2階の右側一部は眺望が広がる展望フロア。
△1階は赤レンガ造りの英国ビクトリア様式、2階は和風様式っぽいのが分かる。
△建物には2階の道路側から入る。煙突もある。
△9m×6mの大きさで男性専用の大浴場。
△小浴場。
△小浴場側の洗い場。
△小浴場の男湯と女の入り口。
△サービス別の受付窓口。
△2階にある大広間。和の様式で、休憩、お茶や食事、囲碁・将棋などが楽しめた。
△展示空間。
△様式を表す円柱と和の様式の融合。
△上部がアーチ状の出入り口。