自来水園区の中の自来水博物館は、日本統治時代の1908年に建てられた台北水道水源地のポンプ室をリノベーションし、1998年にオープンした博物館である。台北の近代水道事業を支えた施設群で、ポンプ室は1977年に役割を終え、1993年に台北市の市定古蹟に指定されている。設計は、旧台湾総督府などを設計した森山松之助。
建物は、バロック風の装飾を取り入れた新古典主義様式で、正面に並ぶ列柱やアーチ状の開口部、装飾的な屋根が特徴。内部には当時使用されていた大型ポンプ設備が保存・展示され、台湾の近代水道事業の歴史や水道技術を紹介している。
園区内には、1913年に建てられた量水室があり、リノベーションされ職員の休憩所として利用されている。量水室は歴史建築に登録されている。
△庭園に面して弧を描く列柱廊と、両端にドームを載せた建物。石造風の重厚な外観が美しい。
△緩やかな曲線に沿ってコリント式の列柱が連続する回廊。奥行きのある空間構成がかっこいい。
△建物の裏側には、当時の水道施設の大きな配管が残されている。
△高い天井と鉄骨トラス、両側に連続する窓が特徴のポンプ室。大型のポンプが整然と並ぶ。
△機械設備そのものが迫力のある展示となっている。
△当時の配電盤や電気設備もそのまま残され、施設の歴史を伝えている。
△緑色の建具や格子窓を残した展示室。
△園区内の別の場所に建つかつての量水室。小規模ながら、白い外壁に水平線やアーチ窓、幾何学的な装飾を組み合わせの凝ったデザイン。
△台北自来水園区の案内図。