AWAKE 醒村(醒村文化景觀園區)は、日本統治時代の1941年に建てられた日本海軍の航空工場従業員宿舎群のうち、7棟をリノベーションし、2026年10月にオープンした文化創意園区である。
醒村は戦後、台湾空軍の軍人とその家族が暮らす眷村として利用された。その後、居住者の転出によって住宅としての役割を終えたが、2009年には2棟が歴史建築に登録され、2017年には地区全体が文化景観に登録された。
建物は主にレンガ造で、木造や鉄筋コンクリート造を組み合わせた構造となっていて、2階建ての宿舎5棟と、クラブや講堂として使われた共同施設2棟からなる。一般的な日本統治時代の木造の日本家屋とは異なり、天井が高く、連続するアーチ状の柱廊など洋風の意匠を取り入れていることが特徴である。
リノベでは、当初の建築的特徴と戦後の眷村時代の生活の痕跡を残しながら、7棟の建物をそれぞれ異なる用途に転用し、多様な機能を組み合わせた文化創意園区に生まれ変わった。A棟にはショップ・飲食店群、B棟には展示室群、C棟には建物と樹木が一体化した「樹屋」を活かした屋内外の展示空間が設けられ、講堂だった棟は、その大空間を活かした展示空間や子ども向けの体験施設となっている。
△2階にアーチ状の柱廊を備えたA棟。ショップや飲食店が入っている。
△木製の格子窓とアーチ状の柱廊が連続するA棟のファサード。
△木製の窓を活かした飲食店「農食小站」。
△文創グッズの製作・販売ショップ。
△大きな甕を展示台として特産品を販売。
△石張りの外壁を備えたB棟の外観。
△B棟での航空基地の歴史を紹介する展示室。
△地域の歴史や土地の成り立ちを紹介する展示室(B棟)。
△失った屋根のままスケルトン状態にしたC棟。壁面に大きな翼のオブジェ。
△建物の内部まで樹木の根が広がる「樹屋」でのアート作品(C棟)。
△瓦屋根とコンクリートの外壁を備えたかちっとした旧宿舎(D棟)。
△アーチ状の柱廊と切妻屋根を組み合わせ建物(F棟)。クラブとして使われていた。
△大きな樹木に囲まれた講堂だった建物。いまは、展示空間や子ども向けの施設として活用。
△木造の小屋組を残した展示空間。
△猫をテーマにした展示やショップ。
△園区内の7棟の配置と案内図。