中興文化創意園区は、かつて日本統治時代の1935年に「臺灣興業株式會社」として設立された中興製紙工場で、台湾最大、さらには東南アジア最大の製紙工場として広く知られていた。戦後、1959年に国民党政権に引き継がれ、国営企業「台湾中興紙業股份有限公司」として再編され、主に新聞紙や産業紙などの紙製品を生産していたが、2001年に操業を停止していた。
2015年に宜蘭県はここを歴史建築として登録している。同時に、文化創意園区として新たな活用を図り、工場施設がリノベーションされ、2015年に一部公開、2017年に正式オープンした。園区の中には大小40程度の建物があり、それらのうち8つの建物がショップ、展示空間、レストラン、会議室、青年創生基地などに利用されている。
ここでは、宜蘭の文化創意産業を育成する場として、地域の特色を活かしたイベントやアートプロジェクトが定期的に開催され、クリエータの育成や若者の起業支援にも力を入れている。保存活用されている工場や建物では、建物そのものが歴史的な当時の雰囲気を伝えるとともに、様々な創作活動や文化体験を通じて文化創意の魅力を味わうことができるものとなっている。
ランドスケープデザインでは、ここがかつて製紙工場であったことから「草と紙の柔らかさ」のイメージを、連続した波状の「ひらひら」曲線で表現されている。

△エントランスの建物と煙突が圧巻の存在感。

△廃墟そのものであるが、迫力がある。

△コンクリート製の建物がそのまま残り、鉄製の装飾がされる。

△設備とともに当時の雰囲気が残る。

△建物の様子を鉄板を重ねてのぞけるように工夫。

△有料倉庫という名前の展示空間。

△藤森照信設計のオブジェの展示。

△光合屋。木造原料を保管する倉庫が、休憩所、マーケット、屋外パフォーマンスの場となっている。

△硫黄や白土を貯蔵した倉庫は、グッズを販売するショップや奥に文化創意の工房が置かれている。

△当時の線路や設備も残しつつ展示。草と紙の柔らかさがイメージされたひらひら波状の曲線状のランドスケープ。

△草と紙の柔らかさをイメージしたメインエントランスでのひらひらしたオブジェ。

△蒸気機関車の展示。

△宜蘭縣政府文化局の事務所。

△宜蘭青年創生基地の建物。

△若者の地方での活動や起業を支援する宜蘭青年創生基地。

△宜蘭青年創生基地の集会施設。

△施設ガイドマップ。

△施設立体マップ。