国立台湾博物館本館は、日本統治時代の1915年に建てられた台湾総督府博物館で、リノベーションを経て1999年にオープンした。当初は「台湾総督府博物館」として設立されたが、戦後の1949年に「台湾省立博物館」に改名され、さらに1999年に現在の名称になった。 1998年には国定古跡に登録されている。
建物は、新古典主義建築スタイルで、列柱で構成される荘厳な外観やシンメトリーな構成、美しいステンドグラスが特徴的である。
この博物館本館には、台湾の自然史や考古学、先住民族の文化の展示がある。また、国立台湾博物館全体では、この本館のほかに、古生物館、南門館、鉄道部園区といった分館が台北にある。(訪問年月:2024年4月)
- 文化資産登録名称:臺灣總督府博物館
- 文化資産分類:国定古蹟 建物種類:其他設施
- 指定登録年月:1998年6月
- リノベ設計:漢光建築師事務所
△新古典主義建築スタイルがよく分かる外観。対称性、ポルチコ(列柱のある玄関)、ペディメント(屋根の三角形部分)、ドームなど。
△園内に入ってからの外観。
△エントランスを入ってドームを見上げたところのステンドグラス。美しい。
△エントランスを支える列柱。
△エントランス部分。ドームと吹き抜け。
△列柱上部の装飾やレリーフも美しい。
△階段と縦長窓。
△最上階の展示スペースは屋根の形状も活かしている。
△廊下部分にも建築様式がでている。
△台湾の自然史の展示スペース。
△台湾の先住民族の文化の展示スペース。
△台湾の仏教の展示。
△日清戦争後の日本への割譲に反対する一派(台湾民主国)の国旗の複製。
△地下は子供向けの展示スペースに。