台湾文学糧倉は、1959年に建設された台湾省糧食局台北事務所倉庫で、戦後に穀物保管のため使用されていたものがリノベーションされ、文学振興と文化保存のための施設として2025年6月にオープンした。2016年には台北市政府により歴史建築に登録されている。
建物は建設当時の倉庫建築の構造を活かした開放的空間を味わえる。展示には、台湾文学の歩みや作家たちの作品などがあり、読書エリア、文学と食を結ぶ工房、多目的ホールなどもある。
この施設は、台南にある「国立台湾文学館」の運営で、台北では「台湾文学基地」に次いで2つめの文学振興の拠点(どちらも台北分館という位置づけ)ということになる。その中でこの台湾文学糧倉は、文献・史料・出版物等を保存・研究・展示する役割をもっている。そして、このリノベは、2025年台北老屋新生大奨を受賞している。(訪問年月:2025年6月、2025年9月)
建物のプロフィール
- 文化資産登録名称:紹興北街31巷53號(糧食局倉庫)
- 文化資産分類:歴史建築 建物種類:其他設施
- 指定登録年月:2016年12月
- リノベ設計:許維蓉建築師事務所
▽台湾文学糧倉の近くにある「台湾文学基地」についてはこちらから。

△台湾文学糧倉の建物に向かうアプローチ空間。

△倉庫だったっぽい外観。

△エントランスの空間とデザインがかっこいい。

△反対側の道路側からの外観。

△台湾の文学を紹介するコーナー。

△読書コーナー。

△文学と食を結ぶ工房。

△建物と建物をつなぐ通路空間。
▽台北の2つの文学振興の拠点を運営する「国立台湾文学館」についてはこちらから。
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