台湾リノベ+文化創意 【台湾レトロめぐり図鑑】

台湾の文化創意産業(文創)とリノベーションでよみがえったスポットの魅力を紹介します

[登録]縣(市)定古蹟

日本時代の神社を大胆に文化創意リノベ【昭和十八年(嘉義市史蹟資料館)】@嘉義

昭和十八年(嘉義市史蹟資料館)は、日本統治時代の昭和18年(1943年)に建てられた嘉義神社の斎館と社務所の2棟をリノベーションし2018年にオープンした。 当時は、神職や参拝者が祭祀の準備を行う場であったが、戦後に嘉義神社は廃止され、1998年には嘉義…

大佐が住んだ日本家屋の最新リノベが賑わう【花連将軍府1936】@花連

花連将軍府1936は、日本統治時代、花蓮港陸軍兵事部の中村大佐や幹部クラスの日式住宅(日本家屋)の宿舎だった。それら住宅群は、1936年(昭和11年)に建てられ、戦後は国民党軍の住居となり、大佐の住宅は将軍府(将軍の家)と呼ばれた。2005年に、中村大佐の…

丸窓のある和洋折衷の元私邸リノベ【基隆市長官邸(公開休止中)】@基隆

基隆市長官邸は、日本統治時代の1932年に建てられた木造和洋折衷の住宅で、2014年にリノベーションされ公開された。当初は台湾土地建物の基隆支店長であった松浦新平の私邸だった。戦後は3代にわたって基隆市長の公邸として利用され、1975年に用途が廃止、20…

通りからは見えない隠れ家のようなカフェ【李克承博士故居(a‑moom)】@新竹

李克承博士故居(a‑moom)は、日本統治時代の1943年に建てられた日式木造建築で、リノベーションされ2015年にカフェとしてオープンした。当時は新竹市の日本人社交会館として建設されたが、戦後は新竹市出身の医学博士である李克承博士が購入して使用した。1…

刑務所の演舞場が展示空間に様変わり【新竹少年刑務所演武場】@新竹

新竹少年刑務所演武場は、日本統治時代の1935年に建てられた武徳殿(武道訓練のための演武場)で、リノベーションされ2021年にオープンした。当時は、少年受刑者の更生訓練の一環として、柔道・剣道などの武道を訓練するための道場であったが、戦後に廃止さ…

デザイン庭園のなかに建つカフェレストラン【辛志平校長故居・TAIVII餐酒館】@新竹

辛志平校長故居は、日本統治時代の1922年に建てられた校長宿舎で、2006にリノベーションされた。2020年に現在の形で再オープンしている。当時は新竹中学校長の宿舎として使用されて、辛志平校長は1945年から1985年までここに住んでいた。2002年には新竹市の…

いろんな和室の雰囲気に囲まれてカフェを楽しむ【基隆要塞司令官邸】@基隆

基隆要塞司令官邸は、日本統治時代の1931年に建てられた日式住宅(日本家屋)で、リノベーションされ2021年に一般公開、その後2024年からカフェ「官邸作客 Commander Cafe」になっている。 建設当初は、基隆で公共交通事業を展開していた流水交通社の創業者…

基隆の旧軍司令本部で買物と食を楽しむ【基隆要塞司令部】@基隆

基隆要塞司令部は、日本統治時代の1929年に建てられた軍事司令施設で、リノベされて2023年にオープンした。当時は、台湾北部の防衛を担う基隆要塞の中枢として司令部が置かれ、戦後は国民政府に接収されていたが、1957年に海警局が利用し、2016年に役割を終…

新竹郊外の雰囲気がよい文化財リノベカフェ【長春1930 Café】@竹東(新竹縣)

長春1930 Caféは、日本統治時代の1930年に建てられた民間病院で、リノベーションされ2024年に地元カフェとしてオープンした。当時は長春医院として経営されていたが、戦後閉鎖され、その後、2018年にこの長春醫院を開院した宋家の子孫により再取得された。20…

現存する貴重な日本統治時代の木造事務所【北斗保甲事務所】@北斗(彰化縣)

北斗保甲事務所は、日本統治時代の1936年(昭和11年)に建てられた木造の行政建築で、リノベーションされ2018年にオープンした。当時は、保甲制度に基づく戸籍管理や地域治安維持を担う行政機関であったが、戦後は廃止され、2009年には彰化県の県定古蹟に登…

モダニズム建築の高級料亭が人気カフェとショップに【高賓閣】@彰化

高賓閣は、日本統治時代の1938年に建てられた高級料亭「高賓閣」で、戦後には台湾鉄道の病院として使われた建物がリノベーションされ、2018年に複合施設としてオープンした。当時は台湾中部最大の高級料亭として、文化人や知識人が集う文化サロンの役割を果…

製糖工場跡の日本式職員住宅に泊まれる【花連観光糖廠】@光復(花連)

花蓮観光糖廠は、1921年に日本統治時代に設立された製糖工場大和工場を観光施設として活用した人気スポットである。当時は、台湾の中でも最大規模の生産量を誇っていた。戦後は台湾糖業公司が「花蓮糖廠」として2002年まで製糖を続け、2009年に園区全体が文…

随所に日本統治時代のデザインが残る美術館【嘉義市立美術館】@嘉義

嘉義市立美術館は、日本統治時代の1936年に建てられた台湾総督府専売局嘉義支局庁舎で、リノベーションされ2020年にオープンした。当時は、塩や樟脳、タバコ、アルコール類など専売品の管理と販売を担う施設であったが、専売局としての役割を終え、2000年に…

まちなかにぽつんと名建築の日本家屋【売捌所】@宜蘭

売捌所は、​日本統治時代の1938年に建設され、当初は煙草の卸売販売所として機能していた。​戦後は公務員宿舎として利用され、2003年に県定古蹟に登録された。​その後、リノベされ2009年にオープンしている。 この建物はめずらしい二階建ての木造住宅で、伝…

製糖工場を支えた日本人のための家屋群【虎尾製糖工場の日式宿舎群】@虎尾(雲林縣)

虎尾製糖工場の日式宿舎(日本家屋)群は、1916年(大正5年)に建設されている。工場の西側一帯に、工場長の宿舎、幹部職員や社員の宿舎、独身寮、ゲストハウスがあった。すでに解体されたものが多いが、比較的保存状態がよい3棟がそれぞれ、そして11棟の宿…

まだ現役の製糖工場とそれを支えた施設群【虎尾製糖工場とその関連施設】@虎尾(雲林縣)

虎尾製糖工場(虎尾糖廠)は、日本統治時代の1909年に建てられた製糖工場で、現在も稼働している。当時は東洋一の生産能力を誇り、虎尾の名を「糖都」として世に広めた。現在も稼働を続けており、毎年12月から翌年3月にかけての製糖期には予約制で工場見学が…

台湾での昭和の格式を感じる【虎尾涌翠閣】@虎尾(雲林縣)

虎尾涌翠閣は、日本統治時代の1939年に、高級ゲストハウスと建てられた日式住宅のリノベーションで、2017年にオープンしている。 当時、虎尾郡知事だった田中鉄太郎が、政府高官や軍関係者の接待に用いるためにこの格式ある場をつくった。台湾総督府は太平洋…

文化財とスターバックスの価値が調和する【旧新竹州図書館】@新竹

旧新竹州図書館は、日本統治時代の1925年に建てられた図書館で、リノベーションされ2023年にスターバックスが入居してオープンした。 当時は、新竹州の図書館として利用されていたが、戦後の1973年に廃止され、1998年には市定古跡に登録されている。当時の雰…

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