台湾リノベ+文化創意 【台湾レトロめぐり図鑑】

台湾の文化創意産業(文創)とリノベーションでよみがえったスポットの魅力を紹介します

文化部選定百大文化基地

台湾政府の文化部は、文化創意を進めるために、全国から1,026件の応募を受け、専門家による審査を経て、持続可能性や多文化性、地域バランスなどの観点から110の文化拠点を「第一屆百大文化基地」として2025年4月に選出した。選ばれた拠点は、文創、芸術、独立書店、文化館、コミュニティ、歴史遺産、映像文化の7分野にわたる。

日本時代の百貨店がおしゃれな複合施設に【或者新州屋 OR House】@新竹

或者新州屋は、1934年に日本統治時代に建設された百貨店「新州屋」をリノベーションした複合施設である。ながい間、廃墟同然となっていたこの建物は、可能な限りオリジナルの姿を残しながらリノベされ、2024年3月にオープンした。現在、新竹を拠点とするライ…

大稻埕にある街屋建築のリノベ博物館【渭水驛站】@台北

渭水驛站は、台湾の代表的な歴史商業エリア「大稻埕」にあった茶葉卸売店舗で、リノベーションされ2020年にオープンした。この建物は、かつて、社会運動家の蔣渭水が医療と社会運動の拠点として設置した、かつての大安醫院の右隣にある(大安醫院は現存せず…

歴史の街まるごとが博物館【西螺生態博物館】@西螺(雲林縣)

​西螺生態博物館は、地域全体を博物館と位置付ける生態博物館(エコミュージアム)の理念に基づき、街なかの歴史的建築物や文化資源を活用している。​博物館の中心的な施設は、1833年に創立された捷発乾記茶莊である。​この茶莊は、1935年に再建され、福建省…

さすがの日本式超高級旅館のリノベ、想像超える【北投文物館】@北投

北投文物館は、日本統治時代の1921年に建てられた高級温泉旅館「佳山旅館」のリノベーションで、2008年ににオープンした。1984年に「台湾民芸文物之家」として一般公開され、1987年に「北投文物館」と改名された。1998年には台北市の古蹟(重要文化財)に指…

製糖設備がそのまま残された静けさと圧巻の姿【橋頭糖業文化園区】@高雄

橋頭製糖工場は、日本統治時代の1902年に台湾製糖株式会社が、台湾で最初に稼働した本格的な製糖工場であった。1999年まで稼働し、台湾の製糖業を支えたが、現在はリノベーションされ、橋頭糖業文化園区として公開され、台湾の製糖産業発展の歴史や日本統治…

クリエーターらが集まるスペース、カフェ、古本屋【富興工廠1962】@台中

富興工廠1962は、1962年に建設された台湾初の化粧品工場「盛香堂工廠」をリノベーションし2021年8月にオープンした商業施設とワークスペースである。約2,300㎡の施設の中に、レストラン、カフェ、古書店、デザイン会社、撮影室、コワーキングスペースなど、…

原住民文化も継承される製糖工場のリノベ【台東糖廠文創園区】@台東

台東糖廠文化創意産業園区は、かつての製糖工場がリノベーションされた施設である。この建物は1913年に建設され、日本統治時代には「台東製糖株式会社」に属し、1957年にはパイナップル工場も併設して東部のパイナップル産業を支えたが、1996年に操業を停止…

おみやげ満載の台湾トラベルの定番スポット【林百貨店】@台南

林百貨店は、日本統治時代の1932年に建てられた百貨店で、リノベーションされ2014年にオープンした。当時は「五層楼」と呼ばれ、台南市のモダンな象徴であったが、1945年に日本統治が終了した後、営業を停止し、長らく活用されていなかった。1998年には歴史…

さすがの官邸跡で虎尾の文化と歴史を味わう【雲林故事館】@虎尾(雲林縣)

雲林故事館は、日本統治時代の1920~23年に建てられた日式住宅(日本家屋)であった虎尾郡守官邸をリノベーションして2006年11月にオープンした。当時は郡守の官邸であったが、1996年に廃止され、2001年には雲林県の歴史建築に登録されている。 この施設では…

歴史建築カフェで体験する雲林文化【雲林記憶Cool】@虎尾(雲林縣)

雲林記憶Coolは、日本統治時代の1921年に建てられた台南地方法院虎尾出張所で、リノベーションされ2018年にオープンした。当時は不動産登記所(通称:虎尾登記所)であったが、1980年代に廃止され、2012年には歴史建築に登録されている。 この施設は、かき氷…

軍事遺産のカッコいいデザインリノベ【建国眷村】@虎尾(雲林縣)

建国眷村(虎尾郷建国村)は、日本統治時代の1943年に建設された日本海軍航空隊虎尾飛行の兵舎群跡で、2022年にリノベが完成し、2023年にオープンした。この敷地全体が2015年に文化資産「聚落建築群」に登録されている。 建国村は、第二次世界大戦末期の米軍…

廃校となった小学校が地域拠点にリノベ【大山北月】@大山(新竹縣)

大山北月は、日本統治時代の1923年に建てられた豊郷国小の校舎であり、リノベーションされ2014年にオープンした。当時は小学校として地域の教育を支える場であったが、1983年に廃校となっていた。 リノベ後の施設には、地域の客家文化や自然環境に関する展示…

たくさんの機関車・電車が屋外展示されている【哈瑪星鉄道文化園区+旧打狗駅故事館】@高雄

哈瑪星鉄道文化園区は、1900年に開業した高雄港駅(旧称:打狗駅)と線路の跡地につくられた駅舎をリノベした歴史館と機関車などが屋外展示されているパークである。2008年に駅としての役割を終え、2010年には高雄市の歴史建築として登録されている。 高雄港…

教員宿舎5棟がリノベされアートパークに【蕭如松芸術園区】@竹東(新竹縣)

蕭如松芸術園区は、日本統治時代の5棟の教員宿舎をアートパークとしてリノベーションして、2008年にオープンした。アートパークの由来は、画家の蕭如松の家でもあった「故松居」があったためである。蕭如松は1950年から竹東をベースにして優れた美術作品を多…

建物デザインの細部にこだわったおしゃれ宿泊施設【卓也小屋渡仮園区】@三義(苗栗縣)

卓也小屋渡仮園区は、藍染め体験、染色製品の展示販売、ベジタリアンレストラン、肉野菜レストラン、会議スペースなどを備えている宿泊施設である。このブログのメインテーマの一つであるリノベーション物件ではないが、文化とコンセプトをもったパークとし…

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