台湾リノベ+文化創意 【台湾レトロめぐり図鑑】

台湾の文化創意産業(文創)とリノベーションでよみがえったスポットの魅力を紹介します

博物館

屏東の日本家屋群の中でひときわ存在感のある【孫立人將軍行館・艸魚禾堂】@屏東

孫立人將軍行館は、日本統治時代の1937年に建てられた日本陸軍飛行部隊の隊長官舎で、リノベーションされ2005年に族群音学館としてオープンし、その後2018年からは複合施設となっている。 当時は日本陸軍の団長官舍であったが、戦後は孫立人将軍が屏東で陸軍…

高雄にある日本家屋群の最初のリノベ【六燃丁種宿舍】@高雄

六燃丁種宿舎は、日本統治時代の1940年代に建設された日本第六海軍燃料所(六燃)の職員のための日本家屋式の宿舎だったものがリノベされ、2025年にオープンした。 六燃丁種宿舎は、歴史的価値と地域の生活文化を示す建築として修復が行われ、2025年に一般公…

美しく構成された5つの研究棟が残る【屏東糖廠】@屏東

屏東糖廠(阿緱製糖所)は、日本統治時代の1908年に工場が完成し、1909年に操業を開始した製糖工場である。1920年に臺灣製糖が本社機能を橋仔頭製糖所から移転し、屏東は台湾全土における最重要の製糖産地となった。そして、1998年1月に操業を停止した。 当…

木工芸産業が発展した大渓がまるごと分かる【芸師館】@大渓(桃園市)

町全体が博物館である「大渓木藝生態博物館」の一つを構成する芸師館は、日本統治時代の1941年頃に警察の独身寮として建てられた日式住宅(日本家屋)がイノベーションされたものである。この日式住宅は2世帯で一つの住宅形式であったが、リノベの際には一体…

まち全体が博物館になった歴史を知る【大渓歴史館】@大渓(桃園市)

この建物は、日本統治時代の1930年代後半に建てられた日式住宅(日本家屋)だった大渓百年警察宿舎をリノベーションしたものである。2012年に桃園市の歴史建築として登録され、2016年に「大渓の人々・生活と歴史」展の常設展示スペースとしてオープンした。 …

現役の消防署で台南の消防とその歴史を体験【台南市消防史料館】@台南

台南市消防史料館は、日本統治時代に建設された旧台南合同庁舎をリノベーションし、消防署としての機能を残しつつ、一部を消防史料館として2019年にオープンしている。もとの建物は、1930年に建設された火見楼と呼ばれる火の見やぐらを中心に、1937年に増築…

日本人にも人気の関羽の生誕祭を保存展示【六廿四故事館】@大渓(桃園市)

六廿四故事館は、日本統治時代の1942年に建てられた穀物倉庫をリノベーションし、2021年に郷土歴史館としてオープンした。戦後には蒋介石が休暇に訪れた際の憲兵隊の住居として使われ、その後大渓農民協会が塩や肥料の倉庫として使用していた。2017 年には、…

淡水の歴史的建築物を模型で展示する【淡水古蹟微型博物館】@淡水

淡水古蹟微型博物館は、清朝時代の1871年に建てられた英国系水運会社・ダグラス洋行の建物だったもので、リノベーションされ2019年にオープンした。当時は、淡水港の貿易活動を担う事務所および倉庫であったが、戦後にその機能は廃止されている。 建物は、道…

歴史的な日本家屋で文学を感じる【鍾肇政文学生活園区】@桃園

鍾肇政文学生活園区は、日本統治時代の1920年代に建てられた日式住宅(日本家屋)群で、リノベーションされ2015年にオープンした。当時は龍潭小学校の教員宿舎として利用されていたが、1990年代に使用が廃止され、2012年には桃園市の歴史建築に登録されてい…

刑務官のための日本家屋群がなんとマンガの国立博物館に【国家漫画博物館園区】@台中

国家漫画博物館園区は日本統治時代に建てられた日式住宅(日本家屋)の官舎群、演武場(武道場)とその付属建物、浴場など19棟の施設群がリノベーションされたもので、2024年にオープンした。官舎群はもともと刑務所敷地内の職員用の住宅で1915年~1922年に…

楽しく地元産業の歴史を学ぶ場【隆田ChaCha文化資産教育園区】@台南降田

隆田ChaCha文化資産教育園区は、台湾塩業公司(台塩)の隆田貯蔵所として使用されていた倉庫群をリノベーションし、2022年に教育文化施設としてオープンした。この施設は、かつて塩や砂糖などの産品を保管・輸送する重要な拠点であり、約4.3haの敷地の中に11…

建物まるごと鉄道ジオラマが楽しめる【哈瑪星台湾鉄道館】@高雄

哈瑪星台湾鉄道館は、駁二芸術特区内で2016年にリノベーションされた駁二蓬莱倉庫街の一棟を用いた鉄道博物館である。高雄市立歴史博物館が運営している。 館内の最大の特徴は、HOゲージの台湾全土の鉄道風景を再現したジオラマである。展示面積は約330㎡で…

大稻埕にある街屋建築のリノベ博物館【渭水驛站】@台北

渭水驛站は、台湾の代表的な歴史商業エリア「大稻埕」にあった茶葉卸売店舗で、リノベーションされ2020年にオープンした。この建物は、かつて、社会運動家の蔣渭水が医療と社会運動の拠点として設置した、かつての大安醫院の右隣にある(大安醫院は現存せず…

今でも現役の郵便局に郵政博物館が同居【臺北北門郵局(郵政博物館臺北館)】@台北

臺北北門郵局は、日本統治時代の1930年に建てられた郵便・電信の合同庁舎で、2014年にリノベされ、2015年に郵政博物館臺北館(現・臺北館)が2階に開設された。1992年には直轄市定古蹟に登録されている。1階では、現在でも中華郵政の現役の郵便・貯金業務が…

かつての銀行を体験しながらの恐竜!【国立台湾博物館古生物館】@台北

国立台湾博物館古生物館は、1933年に建設された勧業銀行台北支店をリノベーションして2010年にオープンした。古生物館とはいうものの、1階には金融機関として使用されていた当時の金庫室が保存展示されており、金融の歴史も学ぶことができるユニークな施設で…

台湾の伝統的な個人邸宅が建築博物館に【信義街咾咕石黄宅】@台南

信義街咾咕(硓𥑮)石黄宅は、日本統治時代の1930年代に建てられた住宅建築で、リノベーションされ建築博物館として2025年にオープンした。もともと台南五條港エリアに建つ私邸だったが、家主の移転により長年にわたり使用されず、荒廃していた。 建物は、3…

カキ殻でつくる伝統建築材料の博物館【安平蚵灰窯文化館】@台南

安平蚵灰窯文化館は、カキ殻を焼いて石灰をつくるための焼成施設で、リノベーションされ2004年にオープンした。当時は、カキ殻を焼いて石灰をつくるための焼成施設として使用されていたが、この施設は1985年に廃止され、2006年には台南市の直轄市定古蹟に登…

新竹名産のガラス工芸作品をめぐる【玻璃工藝博物館】@新竹

新竹市立玻璃工藝博物館は、日本統治時代の1936年に建てられた新竹州自治會館で、リノベーションされ1999年に玻璃工藝博物館としてオープン、その後2018年に現在の形で再オープンした。 当時は日本皇族や高官の迎賓館として使用され、洋室、撞球室、貴賓室、…

宿舎リノベが進む林業のまちの記憶【竹東林業建築群】@竹東(新竹縣)

竹東林業建築群は、日本統治時代の1930年代から1940年代にかけて建てられた林業関連施設群で、リノベーションされ2023年から段階的に整備されている。その当時、竹東は木材の集積・流通拠点として発展してきていて、事務所、職員宿舎群、関連施設が建てられ…

林業で栄えた竹東の歴史を伝える【竹東林業展示館】@竹東(新竹縣)

竹東林業展示館は、日本統治時代の1940年代初頭に建てられた林業事務所で、リノベーションされ2006年にオープンした。当時は、民間事業者の林業関連施設であったが、戦後は接収され、竹東林場の事務所として使用されたのち、2002年に閉鎖された。2005年には…

港湾都市基隆を象徴する海洋文化を展示する【陽明海洋文化芸術館】@基隆

陽明海洋文化芸術館は、日本統治時代の1915年に建てられた日本郵船基隆支店で、リノベーションされ2004年にオープンした。最初は、日本郵船株式會社の基隆出張所として利用されていたが、戦後、中国招商局に引き継がれ、1972年には陽明海運の基隆支店として…

台湾の鉄道技術を伝える圧巻の国家プロジェクト【国家鉄道博物館(1期エリア)】@台北

国家鉄道博物館は、日本統治時代の1935年に完成した鉄道車両整備工場「台北機廠」跡のリノベーションが進められ、2025年7月31日に「一期エリア」がオープンした。台北機廠は2013年まで稼働し、2015年に国定古蹟に指定されている。この施設は、単なる鉄道車両…

全体のリノベ工事が終わるのが待ち遠しい【国家鉄道博物館★見学コース】@台北

国家鉄道博物館は、日本統治時代の1935年に完成した鉄道車両整備工場「台北機廠」跡のリノベーションが進められ、2025年7月31日に「一期エリア」がオープンした。広大な敷地には、まだリノベ中の当時の車両や施設があり、それらは予約制で見学ができるように…

歴史の街まるごとが博物館【西螺生態博物館】@西螺(雲林縣)

​西螺生態博物館は、地域全体を博物館と位置付ける生態博物館(エコミュージアム)の理念に基づき、街なかの歴史的建築物や文化資源を活用している。​博物館の中心的な施設は、1833年に創立された捷発乾記茶莊である。​この茶莊は、1935年に再建され、福建省…

機械学科の近代的な建物がおしゃれな博物館に【台大工学博物館】@台北

国立台湾大学工学博物館は、日本統治時代の1943年に建てられた国立台湾大学(当時は台北帝国大学)旧機械館で、リノベーションされ2024年に博物館としてオープンした。当時は、工学部機械系の教育・研究のための施設であったが、2020年に廃止されている。 元…

台湾稲作の礎をつくった日本人レジェンド【磯永吉小屋】@台北

磯永吉小屋は、日本統治時代の1925年に建てられた旧台湾総督府高等農林学校作業室で、リノベーションされ2017年にオープンした。2009年には市定古蹟に登録されている。2025年はちょうど100周年ということで、記念展示や周年事業が行われている。 当時は磯永…

白色テロ時代の悲しい歴史を学ぶ【国家人権博物館】@台北

国家人権博物館は、白色テロ時代に政治犯の交流と裁判、刑の執行が行われていた建物群がリノベーションされ2018年に人権教育施設としてオープンした。その前には、国防部軍法学校と軍事局、軍法裁判所が共同で利用し、法廷と看守所があった。1951年からは政…

台北市内にある陸軍砲兵営舎跡のリノベで学ぶ【嘉禾新村】@台北

嘉禾新村は、日本統治時代から戦後にかけて段階的に建てられた軍用施設や眷村住宅群がリノベーションされて2022年にオープンした。1930年代には旧日本軍によって永春陸軍砲兵営の一部として木造兵舎(日本家屋)などが建設され、戦後はこれらの施設が接収さ…

ねこちゃんをモチーフにした台湾一の鉄道博物館【苗栗火車頭園区】@苗栗

苗栗火車頭園區は、日本統治時代に建てられた旧苗栗機関区にある鉄道遺構と関連施設群を大規模リノベーションして、2025年4月にオープンした文化・観光施設である。園区内には鉄道に関する大規模な展示空間が整備され、現存する当時の転車台や機関庫、蒸気機…

成功した実業家のすごい洋館【鹿港民俗文物館】@鹿港(彰化縣)

鹿港民俗文物館は、日本統治時代の1919年に建てられた鹿港出身の実業家・辜顕栄の邸宅で、リノベーションされ1973年にオープンした。辜顕栄(1866年~1937年)は、清末から日本統治時代の台湾で活躍した大商人であり、貿易・銀行・不動産など多方面に事業を…

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