台湾リノベ+文化創意 【台湾レトロめぐり図鑑】

台湾の文化創意産業(文創)とリノベーションでよみがえったスポットの魅力を紹介します

猫ちゃんを愛した台湾教授が住んだ日本家屋のリノベ【梁實秋故居】@台北

梁實秋故居は、日本統治時代の1933年に建てられた日式住宅(日本家屋)をリノベーションし、2014年にオープンした。梁實秋(1903年~1987年)は、台湾出身の文学者、翻訳家、評論家で、シェイクスピア全集の翻訳やエッセイを通じて文学界に大きな影響を与えた人物である。この施設は、その梁實秋がかつて生活した住居で、玄関や応接室などの洋式の接待空間と、座敷、寝室、茶室、炊事場、押入れ、浴室などの日本伝統の空間が組み合わされている。

この住宅は、もともと台北高等学校(現国立台湾師範大学)の英語教授であった富田義介の住居として使用され、1952年には梁實秋が台湾師範学院の英文学教授としてここに移り住み、彼の退去後も教職員宿舎として使われたが、2000年に空き家となっていた。

現在、この施設には梁實秋の生涯と業績を紹介する展示があり、彼の文学的貢献や個人史を学ぶことができる。また、猫ちゃんをこよなく愛したことを示す展示もある。(訪問年月:2023年3月、2024年11月)

  • 文化資産登録名称:梁實秋故居
  • 文化資産分類:歴史建築 建物種類:宅第
  • 指定登録年月:2003年12月
  • リノベ設計:胡宗雄建築師事務所

 

△梁實秋故居の全体外観。

△正面玄関のしつらえが落ち着いた雰囲気でいい。

△室内の様子。欄間や白壁など。

△当時の書斎の様子。

△床の間。

△窓の格子細工が繊細で美しい。

△猫ちゃん好きを示す展示。彼による猫ちゃんのエッセイ本もある。

△訪問スタンプ。このブログの顔写真にもなっている。

 

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