陽明山美軍宿舎群は、朝鮮戦争の際、台湾に駐在したアメリカ軍将校のために、1950年代から台北の陽明山・山仔后エリアに建てられた宿舎群である。2008年に文化景観に登録されている。
約14haのエリアに宿舎は150軒くらいあったとされ、いずれも平屋の戸建住宅で、広い敷地にゆったりと配置され、庭付やガレージをもつ当時のアメリカ南部の郊外住宅の形式が取り入れられている。エリアの中には、住民の交流・レクリエーションの場として利用されるクラブも設けられていた。
アメリカとの国交断絶後は台湾政府や台湾銀行などの管理となった。現在は、エリア全体が5つのゾーンに分けられ、居住用途の住宅、リノベ再生による飲食店やホテルなどの商業・観光施設、放置された廃墟、になっている。
リノベが進むゾーンでは、5棟が飲食店になっている「光在草山」や、7棟がホテルになっている「陽明山美国渡仮村」のように民間企業が全体運営しているものがある。その他のゾーンにも、単独で運営されているカフェやレストランが点在している。(訪問年月:2026年3月)
- 文化資産登録名称:陽明山美軍宿舍群
- 文化資産分類:文化景觀 建物種類:歷史事件場所
- 指定登録年月:2008年6月
- リノベ設計:非公開

△飲食店エリア「光在草山」にある草山星巴克(Starbucks)。

△こちらも「光在草山」にあるレストラン朱里昂(JULIEN)。

△赤レンガ造の社交クラブがレストランになった「Brick Yard 33 1/3(美軍倶楽部)」

△7棟がホテルになっている「陽明山美国渡仮村」にあるレストラン。

△「陽明山美国渡仮村」のホテル棟。

△北東部にあるレストラン「康迎鼎陽明山店」。

△北東部の一角に建つ「比夢烘焙坊陽明山店」。

△中央部にあるカフェ「亜尼克陽明山店」。

△こちらも中央部に建つカフェ「The Caf’e By 想 陽明山」。

△住まわれていると思われる住宅。
